こんにちは、ななさかです。
今回は「初心者向けにインデックス投資について実例を交えて解説!」します。
皆さんは投資にはどのようなイメージをお持ちでしょうか。
一般的には、ギャンブルや博打のようなイメージをお持ちの方が多いかと思います。
私も少し前まで「投資は危ない、触らないほうが良い」と考えていました。
インデックス投資を知るまでは…。
実際に優良なインデックス投資ができるようになったのは最近のことで、昔は個別株を証券会社に電話して
高い手数料を支払って売買するしかありませんでした。
それが現在ではネットでポチポチするだけで、簡単に優良なインデックス商品を購入できます。
この恩恵を最大限利用し、インデックス投資をして資産を増やしましょう!
しかし、投資には暴落がつきものですので、必ず余剰資金で行ってください。
※投資は自己責任でお願いします。
・この記事を読めば、投資の基本原則、インデックスの種類、それぞれのインデックスに対応した投資信託の商品がわかります。
・節約初心者や投資を始めたいけどどのように始めたらよいかわからないという方、なんとなく投資を始めたがこのままでよいのか迷っている方におすすめです。
基本は「無理なく楽しく投資する」ですので、軽い気持ちでご覧ください。
それではいってみましょう!
インデックス投資について
インデックス投資とは、何らかのインデックス(日経平均株価などの指数)との連動を目指して運用されている投資信託に投資することをいいます。
このインデックス投資は、投資の基本原則との親和性が高く、大変理にかなった投資手法といえます。
投資の基本原則
投資の基本原則は次の3つです。
- 長期
- 分散
- 低コスト
これは経済評論家の山崎元さんの考え方です。
一般的に言われる「積立」が「低コスト」になっているのがミソで、私も全くその通りだと思います。
それぞれ見ていきましょう。
※以下各項目の説明は私なりの解釈になります。
長期
会社の株を買うということは、会社の発展ひいては人類の発展に投資するということを意味します。
人類の発展は長く時間をかけて行われるものなので、可能な限り長期保有する必要があります。
インデックス連動型の投資信託は基本的に償還(運用の終了)が無期限となっているものが多く、長期投資に向いています。
分散
人類の発展には、数多くの会社が関わっています。
可能であれば貢献度の高く成長し続ける会社の株を絞って買うことができればよいのですが、そのようなことは誰にもできません。
なので投資先はある程度分散させて、分散させた中のいくつかが当たれば良いということになります。
一般的に言う「卵は1つのカゴに盛るな」と同じ意味です。
インデックス連動型の投資信託は、その性質上、全世界、アメリカ全体、日本全体等広く分散しているため、分散投資に向いています。
低コスト
低コストは、長期・分散を行う上での土台となるものです。
投資をする上でコストはつきものです。
投資信託でも管理料や手数料がかかります。
長期保有であればそれだけ管理する時間も長くになります。
分散であれば株を買い付けるのに手間がかかるため、インデックス連動型以外のコストの高い投資信託(いわゆるアクティブ型)に投資してしまうとコストが高くつき、手元に残る利益が減ってしまいます。
それに比べてインデックス連動型の投資信託は、インデックスというお手本があり、そのお手本との連動を目指すだけなので、コストが低く、手元に多くの利益を残すことができます。
おまけ:積立についての考え方
よく投資タイミングについて「積立か一括か」という議論がありますが、理論的には一括のほうが効率が良いとされておりますので、積立が原則だとは考えていません。
ただ、一括で投資した後に暴落が来るとメンタル的にやられてしまうので、手元にまとまった余剰資金があるという方は、暴落が来てもメンタルがやられないと思う金額を複数回に分けて投資していくという方法が良いと思います。
私はそうしました。
インデックス(指数)の種類
代表的なインデックスは下記のとおりです。
国内
- 日経平均株価
- TOPIX
日経平均株価
日本経済新聞社が選んだ225社の平均株価です。
日経225ともいいます。
TOPIX
Tokyo Stock Price Indexの略で、東証プライムに上場している全会社(2024年4月末で2,146社)の時価総額を指数化したものです。
東証株価指数ともいいます。
外国
- MSCI ACWI
- S&P500
- MSCIコクサイ・インデックス
MSCI ACWI
Morgan Stanley Capital International All Country World Indexの略で、全世界47か国2,900超の会社で構成される時価加重平均型の株価指数です。
いわゆる「オルカン」がこれです。
他にACWIから「アクウィ」と呼ばれたりもします。
S&P500
Standard & Poor’s 500 Stock Indexの略で、アメリカの主要500社で構成される時価加重平均型の株価指数です。
MSCIコクサイ・インデックス
日本を除いた先進国22か国約1,300の会社で構成される時価加重平均型の株価指数です。
では実際にどのような投資信託を買えばよいのか
結論から言うと下記のいずれかです。
- eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)…MSCI ACWIに連動
- eMAXIS Slim米国株式(S&P500)…S&P500に連動
- eMAXIS Slim先進国株式インデックス…MSCIコクサイ・インデックスに連動
eMAXIS Slimシリーズについて
eMAXIS Slimは、三菱UFJアセットマネジメントが運用する投資信託シリーズの名称です。
Slimが付いていないただの「eMAXIS」というものありますが、こちらは「eMAXIS Slim」とは別物で手数料が高いので選ばないでください。
- eMAXIS…対面販売でも購入可能となっているため、手数料が高い
- eMAXIS Slim…ネット販売のみとなっているため、手数料が安い
購入する際は必ず「Slim」が付いていることを確認してください。
eMAXIS Slimの強み・メリット
- 純資産残高が大きい
- 資金流入額が大きい
- 信託報酬(手数料)が安い
- トータルリターンが高い
- 競合が信託報酬を下げたら、eMAXIS Slimもそれに対抗して下げる可能性がある
純資産残高が大きい
純資産残高が大きいということは、資金が豊富にあるため繰上償還(運用の終了)の危険が低くなります。
資金流入額が大きい
投資をしている人なら知らない人はいないくらい実績のあるメジャーな商品です。
資金流入額が継続して大きく、純資産残高のさらなる増加が見込まれます。
信託報酬(手数料)が安い
純資産残高が大きいということは、それだけ多くの方から手数料をもらえるということであり、1人当たりの単価が安かったとしても、利益が出るのだと考えられます。(裏打ちされた安さ)
トータルリターンが高い
実はコストは信託報酬以外にもかかっています。(いわゆる隠れコスト)
隠れコストを1つ1つ確認していくのは大変ですが、コストはリターンに影響するので、トータルリターンを比べれば、どのくらいコストがかかっているのかが判断できます。
(トータルリターンが高ければ、その分コストが低いと考えられます。)
また、トラッキングエラー(連動を目指す元の指数との差)が小さいという点もトータルリターンの高さに貢献していると考えられます。
競合が信託報酬を下げたら、eMAXIS Slimもそれに対抗して下げる可能性がある
三菱UFJアセットマネジメントは、eMAXIS Slimシリーズについて「業界最低水準の運用コストを、将来にわたってめざし続ける」ことを公表・実行しています。
なので、今後も競合が信託報酬を下げたら、eMAXIS Slimシリーズもそれに対抗して下げる可能性は大いにあると考えられます。
eMAXIS Slim以外は全くダメなのか?
大事なのはどの指数に連動するのかという部分ですので、
- MSCI ACWI
- S&P500
- MSCIコクサイ・インデックス
に連動するものであれば、大筋問題ありません。
この時点で95点は取れていると思います。
ただ、eMAXIS Slimシリーズが100点かなと考えているだけです。
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)について
eMAXIS SlimシリーズのMSCI ACWIに連動する投資信託です。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)について
eMAXIS SlimシリーズのS&P500に連動する投資信託です。
eMAXIS Slim先進国株式インデックスについて
eMAXIS SlimシリーズのMSCIコクサイ・インデックスに連動する投資信託です。
一般的には「オルカン」か「S&P500」の2択になっていますが、「先進国」は「オルカン」と「S&P500」の中間的な立ち位置なので個人的にはこの「先進国」もありかなと考えています。
私が購入している商品
私はNISA、iDeCo、特定口座でeMAXIS Slim米国株式(S&P500)を購入しています。
確定拠出年金では、会社で取り扱っている運用商品の中にMSCIコクサイ・インデックス連動の投資信託しかなかったのでそれを購入していますが、恥ずかしながらこの記事を書いている中でMSCIコクサイ・インデックスの良さに気が付きました(笑)
個人的にはオルカンより好きですね。
私がS&P500を選んだ理由
- 今後もアメリカが世界を引っ張っていくと考えている
- 500社というちょうどいいバランス
個人的にS&P500は、ゲームキャラで例えるとFFTのシドみたいなものだと考えています。
今後もアメリカが世界を引っ張っていくと考えている
皆さん、世界一といえる野球選手は誰でしょうか。(2024年5月現在)
これは大谷翔平選手でしょう。
では大谷選手がいるのはどこでしょうか。
アメリカですね。
私は、このように今後も優秀な人材は、アメリカに流れ込むものと考えています。
500社というちょうどいいバランス
集中しすぎず、分散しすぎずのちょうどいい分散度合いだと考えています。
私がオルカンを選ばなかった理由
- アメリカに取って代わる国が出てくると考えづらい
- 投資先が広すぎて不要な国まで網羅してしまっている
アメリカに取って代わる国が出てくるとは考えづらい
今まで生きてきて、子供の頃新興国だった国が、現在も先進国とは言えない現状を考えると、今後もアメリカに取って代わる国は出てこないと考えています。
投資先が広すぎて不要な国まで網羅してしまっている
全世界だから分散が効いていて取りこぼしがないという考え方もありますので、こちらはとらえ方の問題になるかと思います。
私としては上記の考えもあり、新興国への投資は不要と考えています。
先進国も選ぶに値する
上でも記載しましたが、この記事を書いている中でMSCIコクサイ・インデックスの良さに気が付きました。
分散度合いが絶妙で、アメリカのみだと不安だが、新興国までは不要という場合は良い商品だと思います。
今後は「先進国」も検討していきたいという考えになりました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
それぞれ好みの分散度合いに応じて、下記のいずれかを購入してみるのが良いかと思います。
- eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)…MSCI ACWIに連動
- eMAXIS Slim米国株式(S&P500)…S&P500に連動
- eMAXIS Slim先進国株式インデックス…MSCIコクサイ・インデックスに連動
最後までお読み下さり有難うございました。
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